vol.05 顔を出すブランディング、出さないブランディング
私たちが法律事務所のお手伝いをする時、よくブランディングのお話をします。
これからは、自分が弁護士の中でも何者であるか、どんな考え方を持っているのかなど、なるべく情報発信をし、パーソナルブランディングを高めてください、というお話です。
しかし、このパーソナルブランディングというのは、大きく2つのやり方があります。
それが今回のテーマである、
「顔を出すブランディング、出さないブランディング」
です。
通常、顔が見えるブランディングを私たちはお勧めしています。
なぜなら、情報主体者そのものの情報をなるべく公開することが
その方を理解していただくためには一番の近道だからです。
何かの資料に顔写真が出ているだけで、何か近い存在に感じたことはありませんか?
野菜売り場で有機栽培のコーナーに、その野菜を作った農家の写真が公開されているのを見たことがあるかと思います。
なぜか写真だけで、説得力がありますよね。
本当にちゃんとやっているのだろうか?うそはないだろうか?
これらの不安をある程度軽減させる力が、顔写真にはあります。
「顔写真が出ているくらいだから、大丈夫だろう。」という感覚ですね。
特にインターネットの世界は匿名性が高い世界なので、信用を商売にしている業種業態には、顔写真は効いてきます。
顔写真を中心に、実績や考え方などしっかり紹介することによりブランドが高まってきます。
一方、反対に顔を出さないブランディング、というものがあります。
よっぽどのことがない限り、現場で接しない限り顔は出さないという戦略です。
ポイントは単純に出たくないから、ではなく戦略的に顔を出さないということです。
顔を出さないというのは、希少性が高まります。いったいどんな人だろう、とミステリアスな部分を感じさせ、お客様のアクションに対する敷居が高まります。
この敷居が高まる、ということがポイントです。
レストランでも口コミにより繁盛しているお店がありますよね。
テレビには絶対にでないとかなると、どうしても知りたくなります。
でもいくらかかるかわからないし何だか怖い。
うわさでは、この世のものとは思えないくらいおいしいと。
敷居が高まり、本当に必要な方のみお客様になっていただくとブランド価値がどんどん高まります。
なので、顔は出ないけど、質の高い情報発信が必要です。
そしてそれを継続的に続けていくのです。
顔は出さない=情報発信しない
では、ブランディングになりません。
やり方としては、非常に高度になりますが、顔を出す・出さない、両方やり方があると考えてください。
皆さんは、どちらに当てはまるか、しっかり考えてみて下さい。